こんにちは。立早ノノノです。
私はトレードをするとき、1つの時間足で判断することはなく、必ず4時間足や日足などの上位足を確認するようにしています。
それは、大きな流れを確認しておくことで、これから数時間の間にどういう動きをするのか、予想を立てやすくするためです。
例えば、下の図で1時間足は上昇しているように見えますが、日足で見ると下降トレンドの戻しの最中であることが分かりますね。

こういったとき、私は買いでは無く、売りの準備をして下がり始めるのを待ちます。
というように、上位足を確認することはトレードをするうえでとても有効です。
そこで私は思いました。
「一番大きな月足を確認すれば、今後しばらくの予想を立てられるのではないか」と。
私は1日に数時間のトレードを1,2回行うデイトレーダーなので、直接関係することはあまりないかもしれませんが、頭のどこかに「今は売りが強めだな」とかの意識が入っているのといないのとでは、予定の立て方が変わってくると思ったのです。
それでは月足のチャートを確認していきましょう。
調査した日は2019年9月1日。
対象は、クロス円のUSD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPYに、EUR/USDを加えた計5ペアです。
USD/JPYの月足チャート分析
まずはUSD/JPYです。チャートの左端は10年前の2009年8月になっています。

徐々に高値を切り下げていますが、104円の中ほどに固いラインがあるようですね。
今はちょうどそのラインを抜くか抜かないかの節目にあるようです。

ダブルトップのような形も作りかけていますし、このラインを抜いた場合は次の節目である100円付近まで一気に下がって行きそうですね。

逆にこのラインを抜けられずに跳ね返された場合は、三角持ち合いの中を動くことになります。

斜めのラインに触れる110.5円辺りを目指す形になりそうですが、三角持ち合いの内側での動きなので、まっすぐラインまで上昇するとは限りません。
そこは注意しなくてはなりませんね。
というわけでUSD/JPYは、104円中ほどの固いラインを抜けるか、そこで反射するかが重要なポイントになりそうです。
EUR/JPYの月足チャート分析
続いてはの通貨ペアはEUR/JPYです。

今月は最終日に大きく下げたおかげで、ヒゲも作らず長い陰線となりました。
それによって、お正月のフラッシュクラッシュによる安値や上昇トレンドラインも下に抜けており、これから下降の勢いが付いてきそうです。

9月の頭は戻しを作りに上昇することもありそうですが、しばらくは売り目線で戦略立てして大丈夫そうです。
ただし、近くに壁になりそうなラインが2つあるので、そこで強い反発に巻き込まれないように気を付けておきましょう。

GBP/JPYの月足チャート分析
次はGBP/JPYです。

移動平均線は3本とも下抜きで、ここ4ヶ月は大きな戻しも作らず延々と下り続けています。
しかし、8月に入って1つの節目に到達しました。

8月半ばからの上昇はフラッシュクラッシュの安値に阻まれて今は止まっていますが、ここを上抜けてしまうと下降トレンド終了の可能性が出てきます。
逆に緑の水平ラインを下抜ければ、いよいよ最安値まで一気に落ちていく可能性がありますね。
今はまだ売り目線を続けて大丈夫そうですが、この上下3円ほどの幅をどちらに抜けるかが注目ポイントとなりそうです。
AUD/JPYの月足チャート分析
次はAUD/JPYです。

ぱっと見、すでにかなりの安値圏にいるように見えます。
しかし、移動平均線はデッドクロスを終えて3本とも下向きであり、1つの節目となるラインを下抜けてもいますね。

こうなると気になるのは他のクロス円と同様、フラッシュクラッシュによる安値を下抜けるかどうかです。
EURやGBPの時と違い、AUD/JPYはまだこの安値を越えていません。
10年以上ぶりに安値を更新しているので売りの勢いは今後も続くかもしれませんが、このラインに阻まれての一時的な戻しなどに巻き込まれないように注意しないといけませんね。
EUR/USDの月足チャート分析
最後はEUR/USDです。

移動平均線は3本とも下向きで、高値は順調に切り下げられています。
2017年の1年間は上がり続けていましたが、それもフィボナッチリストレースメントの61.8%ラインで抑えられ、そこからは赤い移動平均線に抑えられながら少しずつ下がり続けていますね。

8月の最終日に大きく下げたこともあって下ヒゲもほぼ無いですし、向かう先は最安値まで壁らしい壁も見当たりません。
途中途中の細かい戻しには注意しなければなりませんが、大きな流れとしては変わらず売りで大丈夫そうです。
終わりに
いかがでしたか?今後の戦略立ての一助になれれば幸いです。
今回の分析は2019年9月時点での、筆者一個人の予想でしかありません。
是非ご自身でもテクニカル分析やファンダメンタルの情報を集めて、自分なりの今後の予想を立ててみてください。
それでは、次回のトレードも頑張りましょう。