こんにちは。立早ノノノです。
皆さんは、FXに対してどんな印象を持っていますか?
ほとんどの方は「リスクが大きすぎて危険」とか「あっという間に破産する」とかの話を他の人に聞かされて、悪い第一印象からスタートすると思います。
ですが、FXの何がどう危険で、破産した人は何が原因で多額の借金を抱えることになったのか、あなたは質問されてすぐに説明できますか?
人は知らないものに対しては必要以上に恐れを感じます。
FXが怖いのは、リスクに関する知識が全然無いからです。
FXにどんなリスクがあって、何が原因で損するのかをきちんと理解しておけば、対策を立ててリスクを減らし、ギャンブルでは無い堅実な投資を行うことができるようになります。
今日はFXトレーダーになると抱えることになる6つのリスクについてお話しします。
- 1.為替変動のリスク
- 2.レバレッジのリスク
- 3.流動性によるリスク
- 4.スリッページのリスク
- 5.信用のリスク
- 6.システム障害のリスク
FXの本番を始める前に、頑張って勉強していきましょう!
1.為替変動のリスク
通貨と通貨の交換比率の事を為替レートといいますが、この為替レートは国内の事情や国家間の関係により常に変わり続けています。
例えば、「1ドル100円だったのが1ドル101円になった」というものですね。
この通貨間の交換比率の変動が為替変動です。
そもそもFXはこの為替変動を利用して損益を出しているので、FXと為替変動のリスクは切っても切り離せません。
1ドル100円の時に1万ドルを買って1ドル101円の時に売れば1万円の儲けになりますが、逆の事をしてしまうと1万円損してしまうことになります。
これが為替変動のリスクです。

為替変動リスクへの対策
為替の動きを100%予測することはその道何十年のプロでも不可能なので、なるべく勝率を上げられるように技術を身につけるか、負けたときに大損しないうまい負け方する必要があります。
勝率を上げる技術を身につける
勝率を上げるには、どうしても一定以上の経験が必要です。
まずは実際のお金を使わないデモトレードで数ヶ月練習し、自分なりの勝ちパターンを見つけ、絶対勝てると自信があるときだけトレードする、という流れが良いと私は思います。
間違っても直近の動きだけ見て適当に数打つようなトレードをしてはいけません。
笑えるくらいにどんどん負けて、あっという間に資金を溶かしてしまうので、最初の数ヶ月くらいは真面目に勉強と訓練の時間にあてましょう。
負けたときに大損しないうまい負け方をする
負けたときに大損しないためには、損切りを上手に利用することが重要です。
損切りとは、予想と逆の方向にレートが動いてしまった際、その損失が大きくなる前にさっさと決済してトレードを終えてしまうことです。
たとえ勝率が低くても、一回一回の損失が小さければ、トータルで勝てる可能性がグンと高くなります。
損切りに関してはこちら↓で解説しているので、ぜひ御一読ください。
私自身も上の2つを身につけられるように意識しながらトレードをしています。
その様子は日々のFX日記で見れますので、それらを読みながら何が良くて勝てたのか、何が悪くて負けたのか、一緒に考えてみてくださいね。
2.レバレッジのリスク
レバレッジとは、実際の資金よりも大きなお金で取引することができる仕組みのことをいいます。
例えば、1ドル100円の時に1万ドルを買って取引しようとすれば、100万円の元手が必要です。
しかし、レバレッジを25倍にすれば、4万円の元手で100万円分の取引を行うことが可能になります。
このように、高いレバレッジを設定でき、少ない元手で大きな利益を狙えるというのがFXの最大の特徴です。
日本のFX会社では最大25倍までと定められていますが、海外のFX会社には何百倍ものレバレッジをかけられるものも存在しています。

しかし、勝ったときの利益が大きいということは、その分負けたときの損失も大きくなるということです。
先ほどのように4万円の元手で100万円分の取引をした場合、1ドル100円から4円分レートが逆に動いたら、マイナス4万円の損失となり、一発で資金が0になってしまいます。
これが、レバレッジのリスクです。
この「ハイリスク・ハイリターン」の手段を選べるという仕組みが、FXを怖いものだと印象づけている最大の原因だと思います。
レバレッジのリスクへの対策
レバレッジのリスクへの対策はとても単純で、そもそも高いレバレッジをかけなければ良いのです。
まだまともに勝てない状態なのに高レバレッジをかけて参戦し、たった数回の取引で退場してしまっては意味がありません。
最初のうちは2~3倍のレバレッジで取引するように徹底しましょう。
それなら、予想外の急な値動きに巻き込まれても、一発退場ということはほぼ無くなるはずです。
FXは基本的に1万通貨単位が最低取引価格となっています。
レバレッジ1倍なら1万ドル=約100万円、2~3倍なら30万円~50万円が元手として必要という計算です。
最近は1000通貨単位から取引できるFX会社も増えており、それなら3~5万円の元手でも無理なく始めることができるので、最初のFX会社には1000通貨単位のFX会社を選ぶと良いでしょう。
高いレバレッジをかけたい人というのは、準備できる元手が少ない人にほど多いと思います。
しかし、欲にかられて行動してもその少ない元手が0になるという結果にしかなりません。
最初は我慢してコツコツと経験を積み、まずは少額でも勝てるようになることが大切です。
3.流動性によるリスク
流動性とは、取引のしやすさを表す言葉です。
FXとはいえ売買は売買ですから、買ってくれる人がいなければ売ることはできませんし、売ってくれる人がいなければ買う事はできません。
取引している人が少ないと流動性が低くなり、自分が買いたいタイミングで取引ができなくなる可能性が高くなります。
そうなると得られたはずの利益が得られなかったり、小さくて済んだはずの損失が大きくなってしまったりします。
これが流動性によるリスクです。

流動性によるリスクへの対策
流動性によるリスクを減らすためには、取引している人が多いメジャーな通貨で取引することが有効です。
ドルや円、ユーロなどは世界中の誰もが知っている通貨のため取引している人も多く、流動性が高くなります。
逆に、聞いてもどの国の通貨かパッと思い出せないようなマイナーな通貨は避けた方が良いでしょう。
4.スリッページのリスク
スリッページとは、自分が注文した時の価格と実際に約定された価格にずれが生じることをいいます。
なぜこんなことが起きてしまうかというと、自分が注文ボタンを押してその情報がFX会社のシステムに伝わり約定されるまでのわずかな間に為替レートが変動してしまうからです。
ゼロコンマ何秒の差ですが、スキャルピングのように数秒間の取引を何十回何百回と繰り返す人に取っては無視できない差になってきます。
また、経済指標の直後のように、一瞬でレートが大きく動くような時はこの価格差がかなり大きくなり、場合によっては約定すらできなくなります。
これが、スリッページのリスクです。

スリッページのリスクへの対策
スリッページはFX会社のシステムの強さによるので、システムが強い=約定力の高いFX会社を選ぶことが対策になります。
「約定力が高い」「すべらない」などの言葉をアピールポイントにしているFX会社を選ぶと、スリッページを気にせずに取引に集中することができますよ。
5.信用のリスク
この場合における「信用」は、FX会社に対する信用を表しています。
過去にはFX会社が経営破たんしたために、預けていた資産が無くなってしまうという事件もありました。
しかし現在では、FX会社の資産とトレーダーたちの資産を分けて管理する信託保全という制度が全てのFX会社に義務づけられているため、金融庁に登録されている日本国内のFX会社についてはこのリスクを心配する必要はありません。
たとえFX会社が潰れても、口座に入れていたお金は返ってきます。
ただし、金融庁に登録されていないFX会社はその時点で違法なので絶対に手を出してはいけません。

気を付けなければならないのは海外のFX会社です。
海外のFX会社の中には信託保全が適用されていないものもあるので、高いレバレッジに惹かれて安易に選ぶと、取り返しのつかないことになりかねません。
海外のFX会社を選ぶときは信託保全が適用されているか、日本の金融庁のような公的機関から規制を受けているかをちゃんと確認してからにしましょう。
6.システム障害のリスク
私たちはパソコンやスマホを使って取引を行います。
そのため、電子機器やネット回線にトラブルが生じれば、その間は取引をすることができません。
その間に為替レートが急変し、どでかい含み損を抱えてしまう可能性もあります。
これが、システム障害のリスクです。

システム障害のリスクへの対策
FX会社のシステム障害には、FX会社の口座に入れる金額を限定することで対策できます。
例えば、FX会社の口座に100万円入れており、取引で勝って120万円になったら20万円を引き出して常に口座内には100万円しか入れてない状態にする、という方法です。
これなら万が一の事態が起きても損失の額を限定することができます。
また、自分が持っている機器のトラブルには、パソコンやスマホ、タブレットなどを複数所持することで対策できます。
パソコンがつながらなくなっても、スマホからFX会社にアクセスできれば、損失が大きくなる前に取引を終えることができます。
まとめ
いかがでしたか?
ちょっと長くなりましたが、FXトレーダーが抱える6つのリスクについて、順番にお話ししてきました。
- 1.為替変動のリスク
- 2.レバレッジのリスク
- 3.流動性によるリスク
- 4.スリッページのリスク
- 5.信用のリスク
- 6.システム障害のリスク
FXで損をすることがあるというは紛れもない事実です。
しかし読んでみると、自分のやり方次第で軽減できるものばかりだということが分かってもらえると思います。
何が危険で、どう対処すれば良いか分かってしまえば、FXもそんなに怖いものではありません。
身の丈にあったレバレッジで、真面目に勉強しながら、コツコツと経験を積んでいけば、大損こいて一発退場なんてことにはまずならないはずです。
欲に負けず安全に取引が出来るように、毎日少しずつ頑張っていきましょう!