こんにちは。立早ノノノです。
今日は時間帯による為替レートの動きの特徴についてお話ししようと思います。
そもそも、FXは平日24時間いつでも取引が可能です。
日中忙しいサラリーマンでも夜の落ち着いた時間にゆっくり取引ができるので、普段あまり時間がとれないという人にほど向いている投資だと思います。
株式だと株式市場が開いている朝9時~昼15時(1時間の昼休みあり)の間しか取引できないのでこうはいきません。
ではなぜ、FXなら24時間取引できるかというと、朝はアジア、昼はロンドン、夜はニューヨークと、取引している市場が時間ごとに移り変わって行くからです。

そして、時間と場所が変われば取引している人の数や質も変わってくるため、各市場での値動きにはそれぞれの特徴が出てきます。
その特徴を抑えておけば、自分が取引する時間帯に合わせて、負担の少ないトレードが出来るようになるはずです。
それでは、1つ1つ順番に見ていきましょう。
1.オセアニア時間は人が少なく不安定
世界で一番最初に開く市場は、オセアニア地域のニュージーランド市場です。
日本時間では午前5時。この時間は他の地域の市場が全て閉まっているため1日の中で一番取引量が少なく、値動きが安定しません。
ほとんどのFX会社でスプレッドが大きく広がり、トレードしても旨味が少ないので、あえて早起きしてまでトレードする必要はないでしょう。
2.日本時間は9時55分の仲値に注目
朝9時になって日本の株式市場がオープンすると、機関投資家のディーラーたちが出社して取引を始め、取引量が増えてきます。
この時間帯はドル円が中心となって取引が活発化し、値動きの幅(ボラティリティ)が大きくなるので、1日で最初のトレードチャンスがめぐってくることが多いです。
また、日本時間の中で特に注目すべき情報が、9時55分に発表される仲値です。
仲値とは、金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことをいいます。
もしお金を両替しようとしたときにレートが常に動き続けていたら両替ができませんよね。
そのため、「今日の両替レートは1ドル106.50円」というように1日の両替レートを固定します。
そのための基準となるのが9時55分に発表される仲値です。
「基準となる値」というのは多くのトレーダーたちに意識されるため、反転のポイントになったり、ブレイクの基準にされたりします。
毎日仲値に印を付けておくと、トレードの目安になりますよ。
3.ロンドン時間は上下が激しく、トレンドの始まりも多い
日本時間の16時になると、今度はヨーロッパのロンドン市場の番です。
ヨーロッパの午前中にあたる16時~18時頃は取引高が急増し、ユーロやポンドの値動きがとんでもなく激しくなります。
そのため、目の前の値動きにつられてトレードすると、あっという間に含み損が膨らみかねません。
一方で、大きなトレンドが生まれやすいのもこの時間帯になります。
アジア時間の流れに乗ってそのまま動くのか、それともガラッと変わるのかをよく見極めて、後乗りでついて行くようにするのがおすすめですよ。
4.ニューヨーク時間は日本のトレーダーにとってのチャンスタイム
夜の21時になると、いよいよアメリカのニューヨーク市場がオープンします。
ヨーロッパ市場の午後とも重なって市場が一番活気づく21時~25時は、日中働いている日本人でも確保しやすい時間帯ですよね。
値動きが大きくなるため、大きな利益を狙えるトレードチャンスが多いです。
また、ニューヨーク時間の特徴は、値動きのエサとなる経済指標の多さにあります。
重要な経済指標の発表の瞬間は注文が殺到して激しく上下し、スプレッドも広がりやすいので避けた方が良いですが、その後はトレンドができやすくなるので、押し目買いや戻り売りで順張りを狙うと良いでしょう。
その後、25時にロンドンでの仲値が決まると、徐々に値動きが落ち着き、レンジ相場となって終わりの雰囲気が出てきます。
サマータイムは1時間早まるので注意
日本にはないので馴染みが薄いですが、その他の市場には夏時間と冬時間があり、夏時間(サマータイム)では冬時間よりも1時間早く取引や経済指標の発表が行われます。
夏時間と冬時間が切り替わるタイミングは国によってバラバラなので、完璧にとらえるのは大変です。
大体3月中旬~11月頭までが夏時間と覚えておいて、いつもと違う動きにびっくりしないようにしておきましょう。
ただし、ニュージーランドなどのオセアニア地域は南半球にあるので、夏時間と冬時間が他の市場と逆になります。
まとめ
というわけで、ざっとではありますが、各時間帯における為替変動の特徴を紹介しました。
21時~25時に1日の中で1番のトレードチャンスがくるということもあり、日本のFXトレーダーはかなり恵まれた環境にいると思います。
もちろん、より大きな利益を狙ってロンドン時間に挑戦するのもありですが、その場合は損失も大きくなることを覚悟しなければなりません。
ぜひ、自分の生活スタイルに合った、ストレスの少ないトレードができるように調整してみてください。