こんにちは。立早ノノノです。
今日は為替レートが動く理由についてお話しようと思います。
為替レートは止まること無く常に動き続けていますよね。
FXではこのレートの変動を利用して損益を出している訳ですが、では、レートを動かしているものとはいったい何なのでしょうか?
通貨の価値を決めるものについて、しっかり理解を深めていきましょう。
モノの価値は需要と供給で決まる
通貨に限らず、すべてのモノの価値は「需要と供給のバランス」によって決まります。
簡単に言えば「買いたい人と売りたい人のバランス」です。
例えば、花粉症が流行った時にはマスクを買いたいという人が増えますよね。
マスクを売りたい人に対して買いたい人が多くなると、高くても売れるのでマスクの値段が高くなっていきます。
しかし、花粉症の流行が収まって買いたい人が減ると、今度は高いままでは売れなくなってしまうのでマスクの値段が下がります。
FXの場合、買う人・売る人は両方とも投資家です。
そして、売り買いしているモノは各国の通貨です。
では、投資家たちは何を見て買いたい、売りたいと思うのでしょうか?
そこには、世界情勢などの情報を見て判断するファンダメンタルズと、チャートの形を見て判断するテクニカルという2つの要因があります。
ファンダメンタルズ
ファンダメンタルズとは、国の経済状態を表す指標のことです。
毎日のように発表される経済指標もこれにあたります。
雇用統計や金利、要人発言などの情報を集め、例えば日本の経済状態は良いと判断したとします。
すると投資家たちはこれから円の価値が上がると考えて、今のうちに円を買いたいと思うのです。

その他にも、いつもニュースで見るような大きなイベントは、その分たくさんの人が注目しているのでレートの動きに影響を与えやすくなります。
最近ではイギリスのEU離脱問題が良く話題に上がっていますね。
EU離脱が出来た場合と出来なかった場合で、ポンドの価値はそれぞれ上がるのか?下がるのか?他の大多数の投資家はどう認識しているのか?
そういった投資家たちの通貨に対する認識が集まり、レートを動かし続けています。
テクニカル
テクニカルは、これまでのレートの軌跡を描いたチャートを見て判断する方法のことです。
ほとんどの投資家はチャートを見てトレードをしています。
そして、自分のチャートにラインを引いたりして目印をつけ、「このポイントに来たら買おう」「このラインを抜けたら売ろう」といった戦略を立てています。
もし買いたいと思っていたポイントが多くの投資家で重なった場合、需要が一気に増すわけですから、レートも勢い良く動くというわけです。

つまり、テクニカルで大切な事は、その他大勢の投資家と同じポイントを見つけられるかということにあります。
なので、テクニカル分析をするときは難解で複雑なインディケータを使う必要はありません。
トレンドラインや移動平均線など、一般的に広く使われているものを使った方が、他の人と同じポイントを見つけやすくなるのでおすすめです。
まとめ
為替のレートを動かしているものの正体は、投資家たちの買いたい・売りたいという感情でした。
そして、その買いたい・売りたいという感情は、ファンダメンタルズとテクニカルの2つの視点で生まれているということが分かっていただけたと思います。
トレードにおいて重要な事はファンダメンタルズでもテクニカルでも同じで、いかに大勢の投資家と同じ事を考えられるかということです。
色んな人のトレード日記を読んだり、日本だけでなく海外視点のニュースを見たりして、その力を養っていきましょう。