こんにちは。立早ノノノです。
今日は、「フラクタル構造」というものについてお話ししようと思います。
横文字であまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、このフラクタル構造を知っておけば、エントリーの鉄板パターンが2重にも3重にも強化され、強い根拠を持ってエントリーできるようになりますよ。
実は身近にもあるフラクタル構造
フラクタル構造という言葉は元々は数学の幾何学で使われている用語です。
無理矢理日本語に訳すと「自己相似」と表現することもできますが、どういうものかは図で見てみるのが一番わかりやすいでしょう。

この三角形のように、1部分を拡大すると全体と同じ構造が現れるという特徴を持った構造をフラクタル構造といいます。
このフラクタル構造、実は私たちの身近にある自然界でも見ることができます。
例えば、私たちの筋繊維や雪の結晶がそうです。

小さな一部分を拡大してみると、全体の構造と同じ形が見えてきますよね。
他にも山や海岸線などの地形や樹木の枝葉など、よく観察してみると自然界にはフラクタル構造があふれていることが分かります。
FXチャートにおけるフラクタル構造
そして、FXチャートもこのフラクタル構造を持っています。
ただ、15分足、1時間足、日足と見ていった時に、パッと見て全ての時間足が同じ形をしていることは中々ありません。
FXチャートでフラクタル構造が顕著に見られるのは、ダブルトップなどの鉄板パターンが形成されるときです。
フラクタル構造が見つかると強い根拠を持ってエントリーできる
実際のチャートで見てみましょう。こちらは1時間足です。

ダブルトップを付けてから下降を始めていますね。
青い丸の部分がダブルトップの谷の部分です。
続いて15分足を見てみます。

こちらでも小さなダブルトップを付けてから下がっていることが分かると思います。
このように、大きなダブルトップの中には小さなダブルトップがあり、その中にはさらに小さなダブルトップがあり…と続いていくのがFXチャートのフラクタル構造です。

こうしたフラクタル構造の法則性を知り、上位足や下位足の形を意識しておくと、1つだけだった根拠が2重、3重と重なり、自信を持ってエントリーすることができるようになります。
フラクタル構造が分かればマルチタイムフレーム分析も理解しやすい
私のFX日記を見てもらえれば分かると思いますが、私は15分足や1時間足、日足など複数の時間足を見て今後の動きを予想し、エントリーまでの戦略を立てるように心がけています。
このような分析の方法を、マルチタイムフレーム分析といいます。
マルチタイムフレーム分析の基本となるのは、フラクタル構造です。
先ほども見たとおり、小さな時間足は大きな時間足の1部分であり、程度の差はあれど似たような動きをします。
そこで、マルチタイムスケール分析では、「大きな流れの中で、今の小さな流れは今後どう動くか」を考えたり、「今の小さな動きが、今後大きな流れにどんな影響を与えるか」を考えたりします。

上の図なら、緑色のトレンドラインに触れるまであと数日間は、やや上昇寄りのレンジ相場が続きそうだと予想することができますよね。
そして、トレンドラインに触れた後は今の日足と同じように、1時間足も勢いのある下降トレンドに移る可能性が高そうです。
この予想が100%当たるということは無いですが、50%のギャンブルトレードから80%くらいまで確率を上げることは出来るでしょう。
鉄板のパターンでフラクタル構造を見つけられれば、強い根拠を持ってエントリーが出来る絶好のチャンスです。
マルチタイムフレーム分析もうまく使って、自信のあるトレードが出来るように頑張りましょう!