こんにちは、立早ノノノです。
自分のFXトレードの成績を集計するとき、毎度毎度計算するのは面倒くさいですよね。
FX会社によってはトレード結果のレポートを送ってくれるところもありますが、勝率や損益率までは計算してくれません。
もし、トレード結果のレポートをコピペするだけで損益率や勝率を自動計算してくれるようにできたら、毎日の集計や振り返りがかなり楽になると思いませんか?
今日はエクセルの数式を利用して、そんな便利な集計表を作ってみたいと思います。
集計する項目を決める
まずは集計する項目を決めておきましょう。
私は普段、自分のトレードの評価基準としてバルサラの破産確率表をよく用いているので、バルサラの破産確率表に必要な勝率とpips損益率を自動計算出来るようにしたいと思います。
トレードの評価に便利なバルサラの破産確率表
下の表がバルサラの破産確率表です。

出典:投資の教科書
この表に自分の勝率とpipsの損益率を当てはめると、そのままのやり方でトレードを続けた結果、将来何%の確率で破産するかを知ることができます。
破産する確率ですから、数字は小さい方が良いということですね。
勝率と損益率の求め方は以下の通りです。
- 勝率:勝トレード数 ÷ 総トレード数
- 損益率:平均利益(pips) ÷ 平均損失(pips)
さらに今回はこれに加えて、PF(プロフィットファクター)というものも計算出来るようにしたいと思います。
- PF:総利益÷総損失
PFは総利益を総損失で割ったものなので、1以上であれば勝ち越しているということが分かります。
lot数を変えるとpipsでの損益は同じでも実際のお金の損益は変わってしまうので、pips損益率とは別に実際のお金の損益率を表せるPFも一緒に計算できるようにしておくと便利です。
FX会社から送られてくるレポートを確認する
次に、FX会社で記録されているトレードのレポートを確認してみましょう。
私が使っている海外FX会社のAnzo Capital(アンゾーキャピタル)では、毎朝昨日のトレード結果が送られてきます。

この中で使うのは「エントリーしたときの価格」「決済したときの価格」「実際のお金の損益」です。
このレポートをエクセルにコピペするだけで勝率や損益率が自動計算されるように、計算式を作っていきます。
エクセルの数式で損益率を計算する
それではエクセルで計算式を作っていきましょう。
まずはFX会社のレポートをコピペする場所と、計算結果を表示する場所を作っておきます。

続いて、勝率・pips損益率・PFをそれぞれ計算式を使って計算していきます。
pips損益
FX会社のレポートに「pips損益」の項目があれば良いですが、無い場合は「エントリーしたときの価格」と「決済したときの価格」を使って計算しなければなりません。
しかし何も考えずに引き算をしてしまうと、売りの場合と買いの場合でプラスとマイナスが逆転してしまいます。
さらにクロス円と他の通貨ペアでは小数点の位置が違うため、そのまま引き算をしても正確なpips損益を出すことができません。
そこで、売りと買い、クロス円と他の通貨ペアで場合分けを行い、それぞれの場合できちんと計算ができるようにしてあげます。
まずIF(イフ)を使い、売りの場合と買いの場合で引き算の順番が逆になるようにしてあげます。

これで損益の計算が逆になってしまうことはありません。
続いてpipsの桁を合わせるために、通貨ペアにJPYが含まれている時だけ上の計算結果に100をかけ、それ以外の通貨ペアの時は10,000をかけるように、COUNTIFSを使って場合分けしてあげます。

以上の計算によって、「エントリーしたときの価格」と「決済したときの価格」の2つからpips損益を出すことができるようになりました。
勝率
勝率は勝ったトレードの数を全トレード数で割れば良いので、COUNT(カウント)でそれぞれの数を数えてから割ればOKです。
勝ち数を数えるときは、COUNTIF(カウント イフ)で条件をつけ、0より大きい値だけを数えるようにしてあげましょう。

pips損益率
pips損益率の計算方法は
- 損益率:平均利益(pips) ÷ 平均損失(pips)
なので、今度は割り算をする前に平均値を出さないといけません。
AVERAGEIF(アベレージ イフ)を使い、プラスだけ、マイナスだけでそれぞれ平均値を出してから割ります。
マイナスの平均値は値もマイナスになるので、頭に「ー1」をかけてプラスに直すことも忘れないようにしましょう。

PF(プロフィットファクター)
PFは、総利益を総損失で割った値です。
なので今度はSUMIF(サム イフ)で利益だけ、損失だけに条件付けしてから合計し、最後に割り算をします。
今回も「-1」をかけて結果がマイナスにならないように気を付けましょう。

実際のレポートをコピペして確認
これで準備ができたので、さっそくレポートをコピペしてちゃんと表示されるか確認します。
FX会社で記録されているトレード履歴をコピーしてエクセルに貼り付けると、勝率・pips損益率・PFがちゃんと表示されました。

これで日々の集計と検証が楽になりました。
思っていたよりも簡単にできるので、うまくトレード記録をまとめられない人は試してみてください。
それでは日々のトレードも頑張りましょう。