こんにちは、立早ノノノです。
今回は、MT4にヒストリカルデータを導入して昔のチャートを確認出来るようにする方法をご紹介します。
MT4に記録されている過去データには限りがあり、そのままでは何年も前のチャートを見ることができません。
そんな時は、ヒストリカルデータという過去データをダウンロードしてMT4に導入することで、スイスフランショックなどの大きな事件が起きたときのチャートも確認出来るようになります。
基本的にはEA(自動売買システム)のバックテスト(検証試験)で使う事が多いヒストリカルデータですが、過去のチャートを見て傾向をつかむことはすごく勉強になるので、初心者の方には特におすすめです。
それでは、早速手順を見ていきましょう。
ヒストリカルデータをダウンロード
ヒストリカルデータを導入するまでの手順は次の通りです。
- ヒストリカルデータをダウンロード
- 表示されるローソク足の数を増やす
- MT4内の既存データを削除
- ヒストリカルデータをインポート
まずはヒストリカルデータをダウンロードして入手しましょう。
ヒストリカルデータの入手には、MT4の開発元であるMetaQuotes社から入手する方法と、ヒストリカルデータを公開しているFX会社から入手する方法があります。
MetaQuotes社のデータは勉強用に
MetaQuotes社の場合は精度がそれほど高くないという欠点がありますが、MT4の中からすぐにダウンロードできるというメリットがあり、とても手軽です。
まずはメニューバーの「ツール」→「ヒストリーセンター」を開きます。

すると下のような画面が出るので、見たい通貨ペアの1分足(M1)をダブルクリックして選択し、左下の「ダウンロード」を押します。

注意文が出てきますが、そのままOKを押して大丈夫です。
バックテストをするときはFX会社のデータで
FX会社の場合、利用するには口座開設が必要となりますが、精度が高くかなり信頼できます。
勉強目的だけならMetaQuotes社のもので十分ですが、EAのバックテストに使用する場合はFX会社のものを利用した方が良いでしょう。
比較的よく使われているのが、「FXTF」というFX会社のヒストリカルデータです。
FXTFは投資家向けのツールやマーケット情報が充実しており、情報収集がしやすいFX会社となっています。
マイページにログインしたら左の「チャートデータ」から見たい通貨ペアを選択してダウンロードしましょう。
ダウンロードした1分足の過去データはcsvファイルで保存されるので、中身を分かりやすい位置に取り出しておきます。
インポートする前の準備
ダウンロードしたヒストリカルデータをMT4にインポートする前に、MT4側で2つほど準備を行います。
表示されるローソク足の数を増やす
まずはチャート上に表示されるローソク足の数を最大まで増やします。
メニューバーの「ツール」から「オプション」を開いてください。

次にチャートタブをクリックして、「ヒストリー内の最大バー数」と「チャートの最大バー数」に「999999999」と打ち込んでOKを押します。

もう一度オプションを開き、数字がMAXの「2147483647」になっていたらOKです。

既存のヒストリーデータを削除する
次に、MT4内に元から入っているデータを削除します。
メニューバーの「ファイル」から「データフォルダを開く」をクリックしてください。

ここで注意!データフォルダを開いたら、一度MT4を終了させて閉じておきます。
MT4を開いたままだと、せっかく削除したデータがまたすぐに生成されてしまうからです。
MT4を終了させたら、「history」フォルダの中に入り、対象の通貨ペアのhstファイルを削除します。


「history」フォルダ内の構成はFX会社によって異なります。
基本的には「(FX会社名)-Live」などのフォルダ内にhstファイルが入っていることが多いです。
これでインポートの準備は完了です。
ヒストリカルデータをインポート
いよいよヒストリカルデータをインポートします。
再び「ツール」から「ヒストリーセンター」を開きます。

次に、対象の通貨ペアの1分足をダブルクリックし、「インポート」をクリックします。
そうしたら右の「参照」をクリックして先ほどダウンロードしたヒストリカルデータを選択し、最後に「OK」をクリックしたら完了です。

最後にチャートを確認してみましょう。
過去の見たい時間のチャートまで一瞬で飛ぶ方法は、こちらの記事で紹介しています。
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うまく使いこなして自分の糧としていきましょう。
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