こんにちは、立早ノノノです。
MT4は高機能で知名度も高いFX用ツールですが、パッと見ただけでは気づきにくい機能もたくさん付いています。
その1つが、スワップポイントの表示方法です。
しかも、MT4で確認できるのは金利比率のスワップレート(%)だけであり、実際にスワップポイントが何円かかるのかを調べるにはちょっとした計算が必要になります。
今回はMT4でスワップポイントを調べる方法と、実際に1日で何円かかるのか計算する方法を合わせてご紹介します。
MT4でスワップレートを表示する方法
スワップポイントを調べるためには、まず気配値を表示させる必要があります。
左上の「表示」→「気配値表示」をクリックするか、「表示」タグの下にある緑とオレンジの矢印が書かれたアイコンをクリックしましょう。

気配値が表示されたら、調べたい通貨ペアを右クリックし、「仕様」をクリックします。

すると、その通貨ペアに関する取引条件が一覧で表示され、その中に「買いスワップ」「売りスワップ」と書かれた欄を見つける事ができます。

ただし、ここに書かれているのは売買それぞれのスワップレート(%)であり、1日あたりのスワップポイントが何円かということが直接書かれているわけではありません。
スワップポイントを求めるためには、このスワップレートを使って計算する必要があります。
スワップポイントを求めるための計算式
スワップポイントを求めるための計算式は以下の通りです。
スワップポイント(円/日) = 取引量 × スワップレート/100 ÷ 360(日) × 円評価レート
1ヶ月30日として、1年360日で計算します。
円評価レートはUSD/JPY, EUR/JPYなど右側がJPYになっている通貨ペアのことで、「1ドルあたり110円」と数えるとおり、単位は「円」です。
計算例を交えながら詳しく見ていきましょう。
計算例:USD/JPYのスワップポイント
例えば、1ドル110円の時にUSD/JPYで1万通貨を買ったとします。
買いスワップレートは5.949%なので、スワップポイントを計算すると、
10,000(ドル) × 5.949(%)/100 ÷ 360(日) × 110(円/ドル) = 181(円)
となり、毎日181円を受け取る事ができます。
売った場合は5.949%の代わりに売りスワップレートの-10.065%が使われるので、逆に毎日307円を支払うことになります。
JPYが含まれない通貨ペアの場合
EUR/USDなど右側の通貨がJPYで無かった場合、スワップポイントの単位を「円」に直さなくてはなりません。
そのため、「円評価レート」の部分に「左側の通貨/JPY」となっている通貨ペアの為替レートを入れて、単位を「円」に変換してあげます。
●EUR/USDのスワップポイント → EUR/JPYのレートをかける
●GBP/AUDのスワップポイント → GBP/JPYのレートをかける
例えばEUR/USDで売る場合、売りスワップレートを6.354%とすると
10,000(ユーロ) × 6.354/100 ÷ 360(日) = 1.765(ユーロ)
が1日あたりのスワップポイントになりますが、この時点での単位はユーロです。
ここに、円評価レートにあたるEUR/JPYのレート(円/ユーロ)をかけてあげることで、単位を円に直してあげることができます。
1.765(ユーロ) × 120(円/ユーロ) = 211(円)
よって、EUR/USDで売りポジションを持った場合のスワップポイントは1日あたり211円となります。
JPYが含まれない通貨ペアのスワップポイントを計算するのは一見複雑そうに見えますが、とりあえず「左側の通貨/JPY」のレートを最後にかけるということだけ覚えておけば大丈夫です。
まとめ
MT4でスワップレートを表示させる方法と、そこからスワップポイントを計算する方法をご紹介しました。
通常の為替差益に比べれば小さなスワップポイントですが、何日もポジションを保有していると無視できないほどに膨れあがっている時もあります。
今回紹介した計算式に当てはめて、ぜひ自分でも計算してみてください。
スワップポイント(円/日) = 取引量 × スワップレート/100 ÷ 360(日) × 円評価レート
それでは毎日のトレードも頑張りましょう。